人生相談(引きこもっている高校生)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。 (相談) 男子高校生(お子さん)の母親からの相談です。 中学3年生のときに高校受験に取り組み、志望校に合格したのですが、入学後やる気がなくなった様子で、学校を休みがちになりました。 お子さんに学校に行くよう諭したところ口論になり、その後お子さんがきつい顔つきになり、部屋に引きこもるようになったそうです。 何とかならないだろうか、という内容です。 [回答] お子さんを分析しました。 強い苛立ちと、親への怒りの感情を感じました。 しかもそれらの感情は外から内へと、中に籠っていくような方向で自分を追い込んでいるような感触もありました。 私の経験上、苛立ちや怒りの感情は、雪だるま式に増えていく傾向があります。特に10代や20代の人が該当します。 感じたことを説明するとともに、対処を回答しました。回答の一部を掲載します。 「まずお子さんの気持ちを、外に向けさせることが大切です。それには外出するきっかけを作る必要があります。」 「お子さんと話し合って、家に籠ってばかりでは人間的に成長しない、何か旅行かイベントへの参加でやりたいことはないかと話し合ってみてはいかがでしょう。」 少し後で返事のメールがあり、北海道に行ってみたかったので行きたい、と返事があったそうです。 「では好きなようにさせたらよいと思います。今は4月で、大型連休(ゴールデンウィーク)に行くようにすれば、高校生が一人で旅行していても補導される心配も少ないでしょう。」 その後、お子さんの顔つきからきつさがなくなったそうです。 □メインサイト(木村宏一の人生相談) https://www.kimura-kouichi.jp/