人生相談(父親からの恐怖を受けて育った女性)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。
(相談)
高校生の娘(以下、娘さん)がいる母親からの相談です。
娘さんに健忘症のような症状があり、人が言ったことを覚えておらず、勉強や日常生活に支障が出ているそうです。
カウンセリングを受けたものの、改善しなかったそうです。
ただ原因が、父親との関係にあるらしいということは、わかったそうです。
父親がときどき激高する気質で、娘さんは幼いころから父親の恐怖を受けて育ったそうです。
娘さんは叩かれたりといった暴力は受けなかったそうですが、父親からの言葉の暴力を受け、また父親が家の中の物を壊す場面を見てショックを受けることもあったそうです。
娘さんをどうにかできないかという内容です。
[回答]
相談者が送ってきた写真(画像ファイル)で、娘さんを分析しました。
・父親が激高して言ったことは、聞き流す習慣が身についている。ただし父親以外の人から言われたことも習慣的に聞き流すため、それが健忘症のような症状につながっている。
・父親の言動でおびえる習慣も身についており、何かあると心を閉ざし、内にこもる傾向がある。
・考えが悲観的な方向に向いており、周囲が見えなくなっている。言い換えれば、悲観的な思い込みが強い。
これらの状況を説明するとともに、回答を伝えました。回答の一部を掲載します。
「まず、人間関係をリセットすることが必要です。人間関係のリセットですが、第一に父親と離れて暮らすことです。」
「高校卒業後は専門学校への進学を考えておられるということで、一人暮らしして通うように学校を選ぶことです。私は専門学校の教員をしていましたが、条件は付きますが学費の負担がほとんどなしで、生活費の仕送りだけで済む制度があります。」
「入学後は落ち着いてから、アルバイトを始めることです。娘さんの場合、ドラッグストアなどで品出しの仕事が向いているでしょう。」
「何年かかかりますが、物忘れのひどさと、おびえる習慣からの脱却が進む可能性があります。」
その後、娘さんを分析してわかってきた、知ることでおびえる習慣から抜け出せる可能性のあることを説明しました。
□メインサイト(木村宏一の人生相談)