人生相談(引きこもりのお子さん)

プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。


(相談)

中学生の男の子がいる母親からのメール相談です。


子供が小学生の頃から人付き合いが苦手で、部屋で一人で過ごすことが多かったそうです。


中学生になってもその傾向が変わらず、部活に入ることもなく、授業が終われば多少の寄り道をして、あとは部屋で過ごすそうです。


しかし、部屋でゲーム用コンピュータでゲームをすることも、スマートフォンで誰かとやりとりするでもなく、本を読んだりして過ごしているそうです。


何かできないだろうか、という内容です。


[回答]

メールに添付されているお子さんの画像で、お子さんの意識とつながりました。


強い刺激から逃げたい、穏やかな世界に浸っていたい、という気持ちが伝わってきました。


ただし、生きようとする意欲は普通にあることも感じました。


それらを説明し、回答しました。回答の一部を掲載します。


「現代は、刺激の強い時代です。メールやSNSで四六時中人とつながってることを、負担に感じる人がいます。高校を卒業する頃には、現状が変わる見込みがあると感じます。それは無理に人付き合いする必要がないことをお伝えいただければと思います。」


回答した後、相談者から2回目の相談メールが届きました。


幼稚園児のときに、ヒーローアニメの点滅するシーンで、光過敏性発作を起こしたそうです。その後も、アニメの迫力あるシーンでショックを受け、それ以来アニメは見なくなったことがあったそうです。


そのような刺激の強いシーンにはついていけないことがわかり、ゲームをしないのもました。


「人によって向き不向きがあり、お子さんは現代の刺激の強い世界になじめないようです。しかしそれは誰もが程度の差はあれもっているもので、社会的に不適合ということではありません。」


「社会や人との付き合い方を、無理せずに経験していけばよいと思います。そのための段階的に取り組むことを提案します。」



□メインサイト(木村宏一の人生相談)

https://www.kimura-kouichi.jp/


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