人生相談(自責の想いで結婚できない)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。
(相談)
母親と娘(独身)の二人との面談です。
母親からの相談がメインで、娘さんの相談に移りました。
※私の面談では、時間内であればご家族の相談も受け付けています。
男性と交際する気持ちが生じず、結婚がまとまらないそうです。
男性と交際するのに抵抗があるようで、お見合いで男性と会っても、無理して付き合うような雰囲気が伝わって断られることが続いてきたそうです。
[回答]
娘さんを分析しました。
顕在意識の下の潜在意識に、強い後悔と自分を罰する想いを感じました。
それらを説明し、回答しました。回答の一部を掲載します。
「お嬢さんの意識の底のほうには、男性との交際や結婚に関し、後悔や自分を罰する気持ちがあるようです。過去に関係する出来事はありましたか?」
その後、断片的に以下の説明が始まりました。
学生時代に女友達がいたのですが、その女友達に彼氏がいたそうです。
しかしその彼氏が自分を気に入ってアプローチを受け、自分は優柔不断な性格もあって断り切れずにその男性と交際を始めたそうです。つまり女友達の彼氏が自分に乗り換えたそうです。
そのためその女友達が、そして他の友達も自分から去っていき、つらい学生時代を送ったそうです。
その男性とは、その後別れたそうです。
「その出来事で生じた気持ちが、お嬢さんの交際や結婚に踏み切ろうとするのを邪魔しています。それを解決しない限り結婚はできませんし、無理やり結婚しても長続きしません。」
どうすればよいですか、という相談が母親から出ました。
「その去ったお友達の写真が家にあるとのことですが、面談後メールで送ってください。分析してメールで返事します。」
面談が終わり、夕方にメールで女友達の写真が届きました。そのお友達を分析し、相談者に電話をかけました。
「お友達は、今は幸せな感情を感じています。私の経験ですが、災難に遭っても二つの条件を満たしていれば、その後の人生に修復作用が働きます。お友達もいくつかの条件を満たしているようで、新しい男性と出会って幸せに暮らすという、人生を軌道修正する修復作用が働いたと感じます。」
「もう過去のことは、気にする必要はありません。そしてお友達は、過去にとらわれていません。ですから、ほっとしてください。もう自分を責める必要はありません。それにより、お嬢さんのこれからの人生も軌道修正します。」
翌日に母親から、娘の悩みが晴れたようで、顔つきがおだやかな雰囲気に変わったというメールが来ました。
□メインサイト(木村宏一の人生相談)