人生相談(仕事で不適格とされた女性)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。
(相談)
20代後半の女性との面談です。
これまでの人生で、志望する大学に入学し、志望する会社に入社して、高みを目指した人生を歩んできたそうです。
しかし昇進したものの仕事の成果を出せないと評価され、また顧客からもこの人では駄目だと言われたそうです。
居ずらくなって退社し、親からも能力を否定されることを言われているそうです。自分のどこに間違いがあったのだろう、これからどうすればよいのだとうと悩み、相談を申し込まれたそうです。
[回答]
相談者の意識を分析しました。
本人の意識からは、高慢な気持ちや自己保身に走る気持ちは感じませんでした。しかし対人関係や仕事での対処に関する考えが、ぎこちないというか洗練されていない印象を感じました。
これまでの人生について相談者とやりとりしてみると、クラブ活動でキャプテンを勤めるとか、団体行動をとるとか、友達と遊びに行くことは少なく、部屋にこもって本を読む日々を送ってきたことがわかってきました。
それらを説明し、回答しました。回答の一部を掲載します。
「これまでの人生で、人付き合いが少なかったのが根本的な原因です。クラブ活動で団体行動の経験を積む、アルバイトで正社員や後輩と良好な関係を築く経験を積む、といった人付き合いの経験が希薄なようです。その人付き合いの少なさからくる、対人関係での応対のぎこちなさが原因のようです。」
「人を動かすには理性だけでなく、やる気を出させるような配慮、お客さんとの商談では良好な関係を築く話術、が求められます。たとえば商談では、最初に雑談をして気分をほぐしてから本題に入ることが多いです。」
「また顧客への説明でも分かりやすさで例えを入れるなど、相手の理解力や感情に寄り添う配慮が求められます。人間は感情の生き物だからです。それを身に付けたら、次はストーリーを作って物事を進めたり人を説得する習慣を身に付けるとよいでしょう。」
「私は学校で就職課の責任者をしてきて、いろいろな会社の経営者と会ってきました。経験豊富な経営者は、嘘にならない範囲で誰もが納得するストーリーを作って、物事を進めるのがうまいです。私も学生の就職相談で、高校を中退して別の高校を卒業した経歴では、経歴のストーリー化に取り組みました。」
「あなたに合った良好な人間関係を築くポイントと、あなたに合った経歴のストーリーを説明しますので参考にしてください。」
□メインサイト(木村宏一の人生相談)
https://www.kimura-kouichi.jp/