人生相談(仕事で萎縮してしまう)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。
(相談)
30代の男性とのメール相談です。
仕事がうまくいかずに悩んでいるそうで、精神的な負担が大きいそうです。
会社で働いていますが、人事異動や得意先の変更など、環境の変化が負担になっているそうです。
カウンセリングを受けたことがあり、不安神経症と言われたそうです。しかし、カウンセリングではそれ以上進むことはなかったそうです。
この精神的な負担をこれまで何とかしのいできましたが、最近になって昇進の話が出たそうです。
さらに責任が重くなるので自分に務まるのかと気になり、重圧で精神的に押しつぶされそうになったため、救いを求める気持ちで相談を申し込まれたそうです。
[回答]
相談者を分析しました。
潜在意識に、自分を締め付けようとする萎縮の想いがあるのを感じました。
それを1回目の回答として相談者にメールで説明しました。相談者からの2回目の相談メールで、萎縮に関するこれまでの人生でのできごとが送られてきました。
そのできごとと、潜在意識で感じたことをまとめると、次のような経緯であることがわかりました。
高校時代に何度か大きな失敗をして、親友からの言葉にショックを受けて、萎縮した日々を送ったそうです。
しかし大学時代は一転してスムーズに物事が進む日々を送って、それ以前の萎縮した日々は意識の底に沈んでいったようです。
就職してからも仕事はスムーズに進んだそうですが、一度大きな失敗をしてから潜在意識にあった萎縮していた想いが浮かび上がり、後は萎縮を繰り返す悪循環が始まったようです。
これらを説明するとともに、「まず潜在意識にある萎縮の想いを、解放させる必要があります。きっかけとなった、高校時代のお友達の写真を、メールに添付して送ってもらえませんでしょうか?」と2回目の回答メールを送りました。
3回目の相談メールに添付されていたお友達の写真で分析しました。お友達は自分に厳しい性格で、その厳しさを相談者に対してもぶつけていたことを感じました。つまりお友達が自分に課していることを、相談者にも要求していたことが分かってきたということです。
そのことを説明し、大学時代はお友達と離れたのでスムーズに生活が展開するようになったこと、お友達とあなたでは気質が違うし、あなたが大きな失敗と感じたことはお友達は単なる試行錯誤と思っていたこと、を3回目の回答メールで説明しました。
その後、相談者からメールが来ました。3回目の回答メールを読んだ後、ほっとした気持ちになったそうです。
そしてその夜は、楽しい夢を見たそうです。懐かしく充実した高校時代の夢だったそうで、こんな夢はこれまで見たことがなかったそうです。
□メインサイト(木村宏一の人生相談)
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