人生相談(自分の人生への疑問)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。
(相談)
ご主人と成人した子供がいる、主婦との面談です。
癌にかかり、残りの人生が少ないものとなっているそうです。
これまでの自分の人生は一体何だったのか、人生に疑問を感じたそうです。
残りの人生も少なくなってきたので、その疑問への答えを知るためにお金を使ってもいいと思い、相談することにしたそうです。
[回答]
相談者を分析しました。
真っ先に、家庭を支えなければ、自分を押し殺しても家庭があるべき状態を保たねば、という強い想いが伝わってきました。
そして潜在意識では、自分の好きなように行きたいという気持ちを、これから出していこうという意向を感じました。
それらを説明し、回答しました。回答の一部を掲載します。
「これは私の想像が入りますが、自分を犠牲にしてまで家庭を支えてきたのではないですか?」
その後のやりとりで、幼少期に両親の離婚でさびしい家庭を味わったこと、何よりも家族が不満なく暮らせることを第一としていて、自分を犠牲にして半生を生きてきたことがわかってきました。
「私は医者ではないのであくまでも私見ですが、自分を押し殺すような人生を送り、それで知らず知らずのうちにストレスが溜まり、癌ができる下地を作ったのではないかと思います。」
「もうお子さんは成人されて、子育ての責任を果たしています。ご主人も定年間近で、妻としての責任を全うしてきたといえます。家庭の支えについて責任を果たしてきたので、残りの人生は自分へのご褒美として、好きなことをして生きたら良いでしょう。友達と旅行に行きたいとおっしゃっていましたが、少しずつかなえていけばよいと思います。」
その後面談が終わる頃に、相談者の潜在意識にあった強い想いが、緩んだのを感じました。
□メインサイト(木村宏一の人生相談)