人生相談(自己卑下が強い)その1
文中に出てくる「」内の想いは、実際の経験をもとに作った架空のものです。
自己卑下(じこひげ)とは、自分は他人よりも劣った者だと考えることです。
「そんなことはないよ」という返事を期待して、自己を卑下したことを言う人もいますが、ここでは「自分は人並みの幸せを得る資格はない」と思い込んでいる人を対象とします。
たとえば、良い就職先が見つかったときに、「自分はこんな良い就職先に勤める身分ではない」と考えて辞退してしまいます。
また、良い異性と出会って結婚を申し込まれたときに、「自分はこんな良い人と結婚するような存在ではない。」と思って辞退してしまいます。これでは、幸せを得ることができません。
□潜在意識は自己卑下している状態を保とうとする
しかし、自分はだめな人間だと卑下している状態が長年続くと、何もせずに済み、リスクを負わなくてもよいため、その状態で安楽な思いが味わえるようになっています。
そして、そこから抜け出すことが怖いとさえ思う状態になっています。
そのため、理性では何とかしなければと思っていますが、潜在意識は現状維持を望むようになっています。ここに問題点があります。
(続く)
□メインサイト(木村宏一の人生相談)