人生相談(性格に合ったお掃除法)
プライバシーに配慮して、実際にあった相談をもとに創作したものを掲載しています。
(相談)
30代男性との面談です。
仕事に関することが相談内容のメインでしたが、その後に出た相談を取り上げます。
お掃除やお片付けが苦手で、職場の机の上は書類や物品の山になっており、家では物があちこちにあって足の踏み場がなくなる手前の状態だそうです。
無理なく奇麗にできる方法ないだろうか、という内容です。
[回答]
相談者の意識とつながり、掃除や整理整頓に関する以下の気持ちを感じました。
(1) きれいな状態(整理整頓された状態、掃除された状態)に憧れのような気持ちがある
(2) 集中力にムラがある(集中できるときと集中できないときの差が大きい)
(3) 片付けられない/掃除できない自分に、嫌悪感を感じるときがある
それらを説明し、回答しました。回答の一部を掲載します。
「あなたに合った整理整頓の方法(以下、整理法)ですが、『気になった箇所を、気になった範囲だけ片付ければよしとする』です。」
「まず、一度に全部を片付けようとしないことです。私もそうですが、根気と集中力が続きません。『ここを片付けたいな』と感じたところをその範囲だけ片付けられたら、それでよしとすべきです。気になったときに必ず片付ける、ただし気になった範囲だけでよく、残りは後回しで構わないという方法です。」
郵送物や書類があちこちに散らかってしまうので、何か方法はないだろうかという質問がありました。
「あなたに合った最も適切な方法は、大きな封筒を用意して、返信の必要があるものを除いて、郵送物や書類をその封筒の中に放り込む方法です。書類を封筒の中に入れたら、お片付け完了とします。放り込むイメージで、片付けたらよいでしょう。」
「年に数回、封筒の中にある書類を探すことが生じるかもしれませんが、部屋のあちこちを探すよりも短時間で済むはずです。また、探す書類が封筒の中にあるという安心感も生じます。一年ごとに新しい封筒を用意すればよいでしょう。」
書類以外の小物はどうすればよいかという質問を受けました。
「書類以外も、箱や袋を用意して、それに放り込む方法で片付けましょう。たとえばコードやケーブル類の整理は、コードやケーブル用の大き目の袋に放り込むことで良しとします。まずは箱や袋に大きく分けて入れる、ということです。それだけでも、散らかっている状態よりは前進して、すっきりします。」
「小物を分類して収納するトレーや小袋などは、分類して収納する習慣があれば良いですが、習慣が無いなら無理して使わないことです。」
掃除については良い方法はないだろうか、と質問を受けました。
「状況を聞きましたが、掃除が億劫になる原因の一つは、キャニスター型掃除機(吸込みヘッドと本体がホースでつながっている形式の掃除機)を使っていることです。コードレス掃除機とウエットティッシュを買ってください。掃除機は値段の高いものほどゴミ捨てが楽で、ヘッドの回転ブラシに髪の毛や糸くずが絡みつきにくいです。吸込み性能は、ある程度以上の値段のものでは差がないようです。」
「コードレス掃除機とウエットティッシュをそばに置いておき、気になったら気になった範囲だけを掃除機で掃除したりウエットティッシュで拭きます。気分が乗ったらその周辺も掃除する、掃除に飽きたら終わって残りの範囲は次回に回す、でいいでしょう。」
□メインサイト(木村宏一の人生相談)
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